ナポリ時代も、移籍先のユベントスでもイグアインが着用する背番号9。どういった選手が着用する背番号なのだろうか。背番号9と同様に「特別な」番号とされる10番と比較しながら、検証してみようと思う。

まず、背番号9。この番号はいわゆるゴールを量産するチーム内のエースストライカーが着用する番号とされる。代表的な選手を挙げるとするならば、元ブラジル代表のロナウドだろう。彼の爆発的なスピードに乗ったドリブルからのゴールは全世界のサッカーファンを魅了した。現在でもYoutubeなどで彼のゴールシーンは世界中で再生され続けている。

また、元ドイツ代表のミロスラフ・クローゼも9番らしい選手と言える。実際、彼はワールドカップでロナウドの15ゴールを超える16ゴールをマーク。歴代通算得点ランキングトップである。2006年の自国ドイツ大会では大会得点王にも輝いていた得点感覚に優れたストライカーである。

一方で10番はいわゆる司令塔と呼ばれるトップ下のポジションの選手が着用することが多い。この選手にはチャンスメイクだけでなく、ゴールも求められる。代表的な10番の選手はペレ、マラドーナといった誰もが一度は耳にしたことのある選手たちである。彼らの活躍がこの10番という背番号をより特別な物にしたのかもしれない。現在もアルゼンチン代表バルセロナ所属のリオネル・メッシが着用しており、背番号10に憧れている子どもたちもたくさんいる。