4月公開予定の映画、【GHOST IN THE SHELL】のスタッフが公表された。監督は「スノー・ホワイト」のルパート・サンダース。少佐役にスカーレット・ヨハンソン、荒巻大輔役にビートたけしがクレジットされていた。このキャストには賛否両論あった。少佐の本名は草薙素子、イメージは東洋人だからだ。デンマーク系のアメリカ人のスカーレットはミスキャストではないかとの疑念の声があった。「ゴースト・イン・ザ・シェル」では、少佐とだけ書かれており、草薙素子とはされていない。東洋人のビートたけしが、課長こと荒巻役なのはいいとしても、なぜスカーレット・ヨハンソンが少佐なのか。

フェルメールの名画、「真珠の耳飾の少女」。北のモナリザと称される、17世紀のオランダの絵画である。青いターバンを巻いたエキゾチックな衣装を着た少女の絵である。そのモデルは謎だった。そこから着想を得た、トレイシー・シュバリエが書いた小説を基に、本作「真珠の耳飾の少女」(原題Girl with a Pearl Earring)は制作された。フェルメールが名画を生み出す過程を丁寧に描いている。その少女グリート役として、当時18歳だったスカーレット・ヨハンソンが抜擢されたのだ。今作ではグリートは下働き(家政婦)として描かれている。もちろん、トレイシー・シュバリエの創作上の人物だ。